「学校連携セミナー」とは、スクールパートナープログラムの一環として、高等学校と人と自然の博物館が連携し、高校生と一般市民の方々が交流しながら学ぶ地域生涯学習のモデルプログラムとして実施されています。

今回は去る9月29日(水)と10月6日(水)に、博物館、キリンビアパーク神戸にあるビオトープで実施された授業の様子を紹介します。授業テーマは「ビオトープ池を調べる(全3回)」の第1、2回目で、講師は魚類生態学、水域生態学が専門の田中哲夫主任研究員です。

今回の授業のテーマは、絶滅の恐れのあるカワバタモロコという魚の調査について、その理論を学ぶとともに、ビオトープで実際に調査を体験します。この調査は10年以上実施されており、希少生物の生態や保全を考える上で、貴重なデータとなります。また、環境保全に関する取り組みの一端を体験することができる内容です。

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▲ 第1回目(9/29)の授業の様子です。講師の田中先生より、調査の原理について説明がありました。理論はむずかしいかもしれませんが、調査は比較的簡単です。

 

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▲ 第2回目(10/6)の授業の様子です。この日は晴天、絶好の調査日和でした。本日の調査内容の説明です。指導いただいた先生は、田中先生、佐藤先生、キリンビアパークから永吉先生が参加されました。

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▲ 調査中その1 池にかごを沈め、カワバタモロコを捕まえます。エサに引き寄せられ、魚が集まってきます。

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▲ これがキリンビアパーク神戸のビオトープです。

 

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▲ 調査中その2 捕獲したカワバタモロコをバケツに移し、麻酔で眠らせます。眠ったところで体長を測定し、記録していきます。なんと全部で700匹を超えていました。

 

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▲ 調査中その3 測定したカワバタモロコのひれをハサミでちょきん!! 個体数を調べるための目印です。

 

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▲ 麻酔から醒めたカワバタモロコは、ビオトープに戻します。来週再び採集します。

 

田中主任研究員の担当するセミナーには、このビオトープを活用したプログラムがあります。ビオトープに興味のある方は、一度博物館までお問い合わせください。

セミナー問合せ:生涯学習課 079−559−2002

(生涯学習課 西岡敬三)

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