連続セミナー「芦屋で学ぶ森・川・海の自然」の第9回として、「森の樹木と土の観察」を実施しました。


この連続セミナーは、芦屋で活動されている団体「NPO法人さんぴぃす」、「芦屋川に魚を増やそう会」と「ひとはく(企画者:三橋研究員)」との共催で、2009年度(4月〜3月)12回実施されました(下記参照)。

連携セミナー「芦屋でまなぶ森・川・海の自然」ラインナップ
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第1回 4月25日(土) 春の六甲山ハイキング (橋本研究員)
第2回 5月9日 (日) 浜辺の鳥 食べもののとり方を観察しよう(遠藤研究員)
第3回 6月13日(土) 川の魚と水生昆虫 (田中研究員・三橋研究員)
第4回 7月18日(土) 森の昆虫は何を食べ、何に食べられるか (大谷研究員)
第5回 8月13日(木) 真夏の鳴く虫を聞く (大谷研究員)
第6回 9月13日(日) 芦屋の里山 (村上氏 芦屋森の会2001)
第7回 10月3日(土) 芦屋をとりまく森のキノコ (秋山研究員)
第8回 11月6日(金) モクズガニとウミボタルの観察 
                          (三橋研究員・大脇氏 NPO法人さんぴぃす)
第9回 12月5日(土) 森の樹木と土の観察 (小舘研究員)
第10回 1月9日(土) 芦屋の街 野鳥図鑑をつくろう (遠藤研究員)
第11回 2月13日(土) 手作りカメラで自然を写そう (赤澤研究員)
第12回 3月13日(土) 湿地の水生動物(三橋研究員)
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それぞれの回のようすは、ひとはくブログに掲載されています(ブログで紹介されていない回もあります)。
そのタイトルとアドレスは、下記のとおりです。
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●セミナー「芦屋でまなぶ森・川・海の自然」第2回を行いました
http://hitohaku.jp/blog/2009/05/2_2/
●『芦屋でまなぶ森・川・海の自然 〜第3回 川の魚と水生昆虫』
http://www.hitohaku.jp/blog/2009/06/3/
●芦屋セミナー第4回「森の昆虫は何を食べ、何に食べられるか」
http://hitohaku.jp/blog/2009/07/post_368/
●芦屋セミナー第5回「初夏の鳴く虫を聞く」
http://hitohaku.jp/blog/2009/08/post_437/
●芦屋セミナー第7回「芦屋をとりまく森のキノコ」 
http://www.hitohaku.jp/blog/2009/10/post_476/
●セミナー報告「芦屋でまなぶ森・川・海の自然 第10回」
http://hitohaku.jp/blog/2010/01/post_593/
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さて今回は、2009年12月5日に予定されていた第9回のものが雨で延期となり、2010年3月27日に開催されたセミナーのようすをご報告します。

当日の参加者の中に、「芦屋森の会2001」(連続セミナー第5回の講師をしていただいた)村上さんもいらっしゃいました。

セミナーは午前10時からはじまりました。
天気は、晴れでしたが風が冷たく、歩いていないと寒く感じるほどでした。

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▲3月は雨が多かったのですが、この日は晴れです    ▲さあ、出発です(登山口)

 

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▲高い位置から芦屋ゲート方向をみる        ▲森林整備がされ、
 (アカマツが多い斜面、手前右下はマツ枯れ)    アカマツの苗が植えられたところ

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 ▲土の観察中です                ▲色見本で、土の色の呼び方を決めます

 

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   ▲色が異なる土の3種類           ▲アカマツの大木の下で、
(左側が表層で暗褐、褐、黄褐色)            こんなものが見られました

 

それぞれの生育場所の植物と土について、いろいろと観察しました。

また、ここで森林整備などの活動をされている村上さんから色々と現地のことを教えていただきました。
この場をお借りしてあらためてお礼申しあげます。

 

さて、こんなものも見られました。

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▲ これは、どのような状態かわかりますか?

 

実は、下記のような樹名板(プラスチック?)をクスノキの幹が

取り込んでしまった状態でした。

黒字で「ス」と「ノ」の一部が見えたのと、

「大切に育てましょう」とうっすら見えました(文字のあとが・・・)。

 

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▲近くのヒノキの幹につけらている樹名板
 

この樹名板には、「ヒノキ科 ヒノキ 大切に育てましょう。」と書いてあります。

おそらく先程のクスノキの樹名板には「クスノキ科 クスノキ 大切に育てましょう。」と

書いてあったのでしょう(このヒノキの樹名板をみて確信しました)。


  木の成長力はすごい!?
 大切に育てると、木がプラスチックを食べちゃう???

 

参加いただいたみなさん、(このブログを見ていただいたあなたも、)

おつかれさまでした。

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▲参加いただいたみなさん

 

明日から新年度です。

ひとはくでは、いろんなセミナーをご用意しております。

ぜひ、ご参加ください。


                        (自然・環境再生研究部 小舘 誓治)

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