篠山市内の篠山層群(1億4千万年前〜1億2千万年前)から発見された
原始的な角竜類の化石を本日から12月27日まで公開しています。

初日のようす

▲初日の今日は朝から大勢のお客様が来館されました。報道関係の取材もありました。

 

さて、この写真の恐竜わかりますか?

エントランスホールの恐竜

▲博物館のエントランスホールに2つの恐竜の頭部のレプリカ(もちろん実物大です)が並んでいます

恐竜ファンでなくともティラノサウルス(左)とトリケラトプス(右)はご存じの方も多いでしょう。
後期白亜紀の北米大陸でティラノサウルスがトリケラトプスを襲うシーンは再現CGなどでもお馴染みですね。
どちらも体長が10m、あるいはそれ以上ある大きな恐竜で、どちらも6550万年前に絶滅しました。

今回見つかった角竜類はトリケラトプスの祖先?基盤的ネオケラトプス類と考えられています。体長はわずか50〜60cmほど。
トリケラトプスには大きな角が3本(だから「トリ」がつくんですね)あり、雄どうし?の闘いやティラノサウルスから身を守るために使ったとされています。
しかし今回見つかった恐竜によく似ているとされるアーケオケラトプス・オオシマイには、角がありません。

同じ篠山層群で、『丹波竜』が発見された発掘現場からはティラノサウルス類の歯が見つかっています。
まだ、そんなに大きくないであろう(5mくらい?)と考えられていますが、立派な肉食恐竜です。
トリケラトプスがティラノサウルスと闘ったように、今回見つかった角竜類の恐竜も
肉食のティラノサウルス類の恐竜と闘ったのでしょうか・・・それとも逃げまどうだけだったかな??
何千万年もの間、お互いにどんどん大きくなって、ずっと闘ったのでしょうね。

さて、今ひとはくでは、「竜と獣の道展」開催中です。
今回見つかった角竜類の化石も、以前見つかったティラノサウルス類の歯も展示しています。恐竜たちの進化を想像しながら見るのも楽しいですよ(^^)

明日は13:30から研究員による「竜と獣の道展」&ひとはく恐竜ラボ解説、
14:00からは「君も発掘隊員!!丹波の恐竜化石をさがしだそう」もあります。

ぜひ、この機会にひとはくにお越しください。

(恐竜タスクフォース&生涯学習課長 平松紳一)

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