昨日の雨で、一気に秋が深まってきましたね。
雨上がりの深田公園芝生広場には、水たまりができていて、待ちわびたかのように、アキアカネが産卵にやってきました。この水たまり、公園利用者には不評ですが、アキアカネのための「ビオトープ」になっています。

(↑)お天気がよければ、ぜひ深田公園でお弁当を食べましょう。美しい博物館の建物、風の彫刻家、新宮 晋さんの作品を背景に、アキアカネの産卵を観察できますよ!!
 アキアカネは、すぐ干上がってしまうような水たまりが好きで、稲刈りの後の田んぼにも、たくさん産卵に来ます。


(↑)産卵はたいてい連結して行なわれます。メスをしっかりつかまえておかないと、ほかのオスに取られてしまうからだって。たしかに、まわりには、メスを横取りしようとするオスもいます。キビシイ世界だ。。。

 今年は秋の進行が遅めなので、11月4日のひとはくフェスティバルのときも、お天気がよければ、産卵を観察できるかもしれません。


 ところで、私は、日本でいちばん美しい赤とんぼ、ミヤマアカネがどのくらいの範囲で生活しているかを調べるために、マーキング調査をしています。「あかねちゃんクラブ」のみなさんによるマーキング個体は、6800個体を超えました。はねに番号のついたミヤマアカネを見つけた方は、ぜひご一報ください!! 特に、宝塚、西宮、芦屋、東灘区にお住まいの方、要注目です。

 兵庫県には18種のアカトンボが記録されています。くわしくは、「プチ図鑑 兵庫の赤とんぼ」をぜひご覧ください。こちらからダウンロードできます。

自然・環境評価研究部 八木 剛

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