竹の花は滅多に咲かないことで有名です。
 花は数十年に一回咲くといった「周期性」があるといわれており、
「60年に一度」「120年に一度」などの説がありますが、残念
ながら同じ場所に生える竹の観察事例が少ないために、何年ごとに
咲くかという正しい数字は明らかになっていません。
 また,開花現象は生育する場所や気候などの影響を受けるため、
必ずしも一定の周期で咲くというわけではないようです。
 ともあれ、竹が種から芽生えて花が咲くまでには、数十年という
長い年月がかかる珍しい現象であることは間違いありません。

 そのたいへん珍しい竹(マダケ)の花が三田市や宝塚市内で咲い
ているという情報が博物館に複数寄せられました!

 ひとはくでは、そのたいへん珍しいマダケの花の標本を採集し,
6月30日(土)から7月8日(日)にかけて4階ひとはくサロン
にて展示いたします。

 実物のマダケの花は一生に一度みられるかどうかの珍しいもので
す。どうぞお誘い合わせの上,ひとはくでごゆっくりご覧ください。

(写真:マダケの花のアップ)

橋本佳延(自然・環境再生研究部)

Copyright © 1995-2014, Museum of Nature and Human Activities, Hyogo, All Right Reserved.