オオシモフリスズメは日本最大のスズメガで、はねをひろげると15cmくらいになります。
 成虫の蛾は、年に1回、サクラの咲く頃だけに現れます。幼虫はサクラの仲間の葉を食べるので各地にいてもいいのですが、市街地にはいません。また、分 布は西日本に限定され、東京にはいません。関西人の自慢の虫の一つです。夜行性で灯火に飛来しますが、これは、昼間にサクラの幹で交尾していたそうです。私の人生では、いまだかつてこんな幸運に恵まれたことはありません。
オオシモフリスズメ

2007年4月5日、県立一庫公園(川西市)にて。
上(大きい方)がメス。写真:阿部紀子さん(兵庫県公園・園芸協会)
(八木 剛)

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