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8月2日,この7月に,新たに赴任された環境省の外来生物対策室室長が人博に来館.ヒアリを始め,外来アリ問題対策の今後の方針について,協議を行いました.そのあと,一緒に,神戸市に向かい,神戸港コンテナヤード視察や神戸市環境局でのヒアリ対策進捗状況について意見交換を行いました.そして最後に,西宮市にある兵庫医科大へ,毒虫刺噛被害の専門家・夏秋先生のとこへお伺いして,ヒアリ健康被害対処法について,医学的知見からのご意見を伺いました.
 今回の協議では,対外的な課題として,ヒアリの国内侵入頻度を減らすために,中国とのヒアリ対策協働体制を早急に構築するための手立てについて提言を行いました.国内の課題として,ヒアリ定着阻止のためには,市民や企業との協働による早期発見の仕組み構築が必須であることから,リーフレットなどの改定など啓蒙普及活動を,より強化すること.さらに,国が直接的にできることには限界があることを踏まえて,地方自治体がもっと積極的にヒアリ対策に取り組んでいけるよう,その支援や協力体制を早急に構築していただけるように提言しました.神戸市や兵庫県,京都府,岡山県など,ヒアリを始めとする外来生物問題に先進的な取り組みを進めている地方自治体がある一方で,国ませのまま,具体的な対策の策定に踏み出さない地方自治体も,まだまだ,多いように思えます.ヒアリの直接的な被害から,住民の暮らしを守る具体的な取り組みは,やはり地元の地方自治体にしかできないことです.今後のヒアリ対策の方針としては,法整備や予算的措置を含めて,国と地域の役割分担を,どのように展開していくのかが,特に,重要な点ではないかとお話ししました.もちろん,国と国,国と地方,役所と役所など,課題をクリアーしていくためには,乗り越えなければならない様々な壁があり,すぐに実現できる課題もあれば,実現に時間がかかる課題や.時には,泣く泣く方向修正を図らないといけない課題も出てくるでしょう.そんな時に,少しでも良い知恵を絞り出せるように,「思索し,提言し,行動する博物館」として,シンクタンク活動においても,尽力できればと思っています(系統・昆虫 橋本佳明)
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