今日、8月21日(月)、「高校生のための生きもの調査体験ツアーin台湾」の事後学習会を行いました。8月1日~5日まで、台湾で貴重な経験を積んだ大阪・京都・兵庫の3府県の高校生たちが、ひとはくで再び集い、調査体験ツアーの振り返りと学びのまとめを行いました。
この日は,山内主任研究員による土壌動物のサンプリングと仕分け実習をメインの授業として行いました。
  

<左:秋山主任研究員から今日の趣旨説明>
<右:実習室にて山内主任研究員からツルグレン装置とウィンクラー装置について説明>
  
<ウィンクラー装置について説明>    <ウィンクラー装置を自分たちで組み立てる>

実習室での説明に続いて、ひとはくの位置する深田公園で土壌のサンプリングを行い、装置を使って土壌動物の抽出を行いました。
  
<マダニの採集方法を学ぶ>      <草むらで採集を試みる>
  
<左・右:シフターによる土壌の採集>

実習室に戻り、深田公園で採集した土壌を装置にかけました。
午後からは、最初に調査体験ツアーの全体アンケートを書いた後、振り返りテストを行いました。テストと言えども調査体験ツアーはひと味違います。【第1問】東眼山の標高は? 【第5問】スウィンホーキノボリトカゲの胃内容物の調査を行った結果、本種は何を捕食していることがわかったか? 体験をよ~く思い出せば解ける問題です。
  
<左:深田公園で採集した土壌を装置にかけて土壌動物の抽出を行う>
<右:振り返りテスト。うーん、思い出せたかな??>

双眼実体顕微鏡を用いて土壌動物のソーティング(仕分け)を行いました。自分たちの足下に、こんなに多様な土壌動物の世界が広がっているのです。
  

  

<左:高校生たちの見ている土壌動物の世界はこんな世界です。中央はヤスデ類とワラジムシ類です>
<右:吸虫管も用いながら土壌の中から動物を探し出す>


山内主任研究員から土壌動物のことや研究のことなどについて、尽きることなく学んでいました。

「土壌動物の生態は良く分かっていない。1種の生態を研究したとしても論文が書けるぐらいです」・・・

この言葉にキラリと目を輝かせる生徒もいました。

これで、今年の「高校生のための生きもの調査体験ツアーin台湾」は幕を閉じます。今年は台風の影響を受け、2日の短縮を余儀なくされました。しかし、生きもの好きの高校生が、日本と台湾の高校生とも交流しつつ豊かな自然の中で調査を体験して、ナチュラリストの芽を育んでくれたのではないかと思います。参加の高校生たちが今後もその芽を育て続けてくれることを願っています。


生涯学習課 竹中敏浩

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